子供たちのStayHomeに必要だったもの【オンラインおやこワークショップ開催レポート】

子供たちのStayHomeに必要だったもの【オンラインおやこワークショップ開催レポート】

GWに親子向けにオンラインで「新しい遊び」を開発するワークショップ”を実施しました。

その開催レポートをお届けします。

プロジェクトの背景

今回のプロジェクトは「078KOBE」という毎年神戸で開催されている都市型フェスの1プログラムとして開催しました。

**078KOBEとは?**テクノロジー、エンターテイメント、エデュケーションを横断的させて、行政、企業、教育機関など、異ジャンルが交わり、実験都市を推進する市民参加型フェスティバル参考URL:https://078kobe.jp/about/

078KOBEは2017年から、今年で4回目。

ゼロワンもキッズプログラムとして、三宮の東遊園地にて「チャンバラ合戦-IKUSA-」を開催させてもらっていました。

最高のロケーションにたくさんのファミリーの笑顔が溢れる毎年の恒例企画でした。

苦汁の決断を発表

開催まで残り1カ月と迫った4月の初旬。

078KOBEは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、開催延期となりました。

しかし、そこで歩みを止めないのが実験都市神戸。

様々な専門家と連携して「新しい都市型フェスの形」を模索。

その結果、多種多様ツールが駆使された未来型の最先端フェスが実現!

最終的には27もの多彩なオンライン企画が実施されました。

078KOBE 2020 ONLINE

今だから求められる学びを子供たちへ

そんな中、本プロジェクトは、僕が078KOBEオーガナイザーの舟橋さんに「自宅で親子で楽しめる遊びアイデアソンをやりたい!」と言い出したことがキッカケで始まりました。

そこから、ゼロワン内にメンバーを募り、ファザーリングジャパン関西の代表である篠田さんが参加。

また舟橋さんから、アイデアソンや新規事業開発の専門家の佐々木さんを繋いでもらい、

そこからさらに、クリエイティブディレクターとしてSXSWなどにも参加されている望月さん、

資生堂グローバルイノベーションセンターの小田さんも加わり、

企画のブレストを行いました。

佐々木さんたちは、以前から子供向けのオンラインワークショップを考えていたようで、お互いにイメージしている内容をすり合わせ。

その結果「今この時期だからこそ必要な学びを子供たちに提供しよう」ということで「オンラインおやこワークショップ」のプロジェクトが始動しました。

テーマは**「あたらしいあそび」**

子供たちは、朝から順番に配信されるプログラムを視聴し、その後そこで学んだことを自分で実践する。そんな内容を目指すことになりました。

企画のポイント

内容を詰めていく際の指針として、大きく4つのポイントを掲げました。

  1. 自宅でできる親子での遊びを短期間で開発できる場をつくる
  2. オンライン×子ども による学びと創造の機会をうみだす
  3. 自主的かつ創造的な学びのムーブメントをつくる
  4. 親子の新しい遊びのアウトプットをつくる

ワークショップの特徴

ワークショップの特徴として大切にしたのは**「オンラインの特性を活かすこと」**で、以下のような内容などです。

・Live-即時性・・・ワークショップの内容をできるだけ生で伝える

・Interactive-相互性・・・参加者間の交流、相互学習を促進する

・Scalability-拡張性・・・良いものはどんどん取り入れて進化させる

・Free Will-自由意思・・・個人の自由な意思で参加できる

また**「親子参加だからこその要件や家庭への配慮」**も必要ということで

・長期間の拘束をしない

・個人を特定せずに参加可能

・未就学児童~中学生くらいまでの子どもも等しく楽しめる

なども意識しました。

このあたりは僕だけでは具体的に価値に落とし込めていなかったこと、言語化できていなかったことだらけで、佐々木さんや望月さんからめちゃくちゃ勉強させてもらいました。

そして、最初の顔合わせから数日後、WEBサイトにてプロジェクトの正式タイトルがリリースされました。

オンラインおやこワークショップ

HOMELL(ホーメル)爆誕

おうち(HOME)をちょっと良くする(WELL)ことをお親子でかんがえるワークショップ。

良いアイデアをほめるだけでなく、アイデアを考えようとすることをほめ合う。

そんな休日のすごしかたを提案します。

これは望月さんから出てきたとき、まじで震えた。ぐぬぬ、ってなった。笑

企画力、センス、そして動き出しからリリースまでの超速実行力。

どれも圧倒的に自分に足りてないなーと実感。

精進したいと思います。。。

ちなみに、本プロジェクトでは、運営メンバーで開発した企画書やテキスト、運営関連ドキュメント、ワークシート、ツールなどをWEBサイトにて公開中。

いずれも、自由に利用・変更することが可能です。

こちらを使ってまなび、つくる場をどんどん増やしてもらえると嬉しいです。

オンラインおやこワークショップ ホーメル

開催直前

プロジェクト始動から約1週間。

様々な専門家が次から次へとサポーターメンバーとして加わり、スレッドはいつの間にかアベンジャーズ状態。

そして、5月3日(日)

ついに本番です。

有志メンバーとは、ここまで一度もリアルでは会っていません。

もちろん参加者は日本全国から。

どんな子たちが参加するのか全く予想できません。

いろいろな”人生初”が目の前に同時に現れて、いつも以上に緊張しました。

子供たちのリアクションも

保護者たちの温度感も

何もわからない状態での本番スタート。

でも心の中には「何か新しいものが生まれる瞬間に立ち会えるのではないか」という期待感が満ち満ちで、いつもと違う、明るい高揚感でいっぱいでした。

いよいよ本番

※ここから登場人物は当日の呼び名になっています(子供たちと接する用に呼びやすい名前をZOOMで設定)

午前10時。最初のプログラムがスタート。

ささたろう(佐々木さん)と、もちたろう(望月さん)によるオリエンテーション&アイデアワーク。

お父さん、お母さんと一緒に画面に現れた子供たちは、みんな興味津々にこちらをのぞき込んでいました。

そして、いよいよ11時。

ゼロワンのいっちゃん(池嶋)としのあつ(篠田さん)によるワークショップ「新しい遊びを発明しよう!」の開催です。

以下、当日使用したスライドの一部です。

たった40分間でしたが、みんな真剣に説明を聞いてくれました。

画面越しでもワクワクと熱気は伝わってくるんだ・・・(*´Д`)

その後も、日本全国の多彩な講師によるワークショップが次々を発信されていきました。

そして、午後17時。

全てのワークショップが終了しました!

最後に、実行委員メンバーでの振り返りを配信。

これにて第一回HOMELL

全プログラムが終了となりました。

爆発した子供たちの創造性

HOMELLに参加してくれた子供たちには、1つお願いをしていました。

それは、自宅で考えた「新しい遊び」を事務局に送ってほしい、ということです。

みんなが僕らのプログラムからから

何を感じて、何を学んで、どんな風に実践したのか。

子供たちと遠隔で接することや

オンラインでの遊びの可能性

少しでも感じ取り、今後に活かしたいと思っていました。

WEBサイトから全ての作品を見ることができますが、このレポートでは一部だけご紹介したいと思います。

紙飛行機おにゴッコ inハウス

新しい遊びのルールだけじゃなく「運動ができる」「投げる力がつく」といった今いろんな人にとっても問題になっていることへの効果まで考えてくれました!

ホームツムツム

ゲームのツムツムを、リアルでやったらどうなるかを考えてくれました!

ゲームを面白くするカードもオリジナルで作ってくれて素晴らしい!

りょうりたんていレシピ

これは「料理カード」と「材料カード」をつくって、材料カードから相手の料理カードを推理するという探偵ゲームでした!

アイデアはもちろん、ネーミングが最高ですね!

にらめっぷ!

にらめっこと同じルールで「あっぷっぷ!」の時に、相手に息をふぅーっと吹きかける遊びです!とっても簡単で、誰でもすぐできる!

コロナがいなくなったら、みんなで遊びたいですね!

ガムすごろく

これはアイデアがまじですごいと思った!

フーセンガムの膨らませた大きさによって進むすごろくゲーム!

お菓子メーカーと商品開発できるんじゃないか!?

かおじゃんけん

最後はささたろうの子供たちが、開催前日に考えてくれた遊びを紹介!

顔の表情でグーチョキパーを表してジャンケンをする遊び!

これはイベント当日にアイスブレイクとしても早速トライ!超楽しい!!笑

などなど、どれも傑作揃いです!

参加してくれた子供たち、お父さんお母さん、本当にありがとうございました!

感想・まとめ

今回のプロジェクトが終わって、改めてゆっくり考える時間をつくりました。

子供たちに何が提供できたんだろう?

これからの社会で僕たちが果たせる役割はなんだろう?

これはコロナの騒動が収まった後も、問い続けないといけない僕たちの永遠のテーマです。

今回、自分のプログラムの内容を考えている時、すごく悩みました。

どこまで説明すべきか。

どこから託すべきか。

何かもっと制限を設けるべきか。

もっとヒントやルールがあった方が楽しくなるのか。

もう考えすぎて「僕らのプログラムっているんかな?」とまで思ったりもしていました。笑

でも終わってから、子供たちの作品をぼんやり眺めていると、そんなちっちゃなモヤモヤは、爽やかなそよ風にふわっと飛ばされていきました。

きっと子供たちに必要なのは「機会」だったんだと。

そう気づかされました。

新しいことににチャレンジして失敗する機会。

学んだことを活かして具体的にアクションを起こす機会。

親子が共に考え話し合い、創造性を刺激する機会。

そして、自分の作ったものが形になり、誰かに発信できる機会。

なぜ、こんなことを思ったか。

子供たちの作品を見ていて感じてしまったんです。

「この子ら、僕たちのワークがなくても、これつくれてるな」と。笑

(※あくまでゼロワンのワークの話よ!)

今回、HOMELLには本当に多彩なプログラムがありました。

でも子供たちの作品の中には「いや、どのプログラム受けたらこのアウトプットになるねんw」というものが、いくつもありました。

誤解を恐れずに言うと、きっとワークの内容はそこまで重要ではなかったんです。

僕らのワークがなくても、子供たちは新しい遊びをつくれた。

でも、僕たちの提供した**”機会”**がなかったら、子供たちは新しい遊びをつくっていなかった。

これが今回のプロジェクトの価値であり、成果であり、意義だったんじゃないかと。

だったら、大人の役割は、

子供たちにできるだけ豊かな”機会”を提供し、致命的なケガなどをしないように最低限のルールで見守ること。

なんじゃないかと。

そしたら子供たちは、その機会を誰よりも自由に遊んでくれ、圧倒的なクリエイティブで色鮮やかな世界を、僕らに見せてくれる。

そんな風に感じました。

ゼロワンのこれから

これまでゼロワンでは多くのイベントをやってきました。

でも実際に参加者に何を提供することができたのか?を改めて振り返ってゆっくり考えたことは少なかったと思います。

社会が不安定で、先行き不透明な中で、いろんな価値観が変化している現代。

今後のゼロワンの活動、あと自分自身の活動については、こうした振り返りを通じて、変わらない価値とアップデートされていく価値をしっかり見定めていく。

その上で、自分たちに何ができるのかを考え続ける必要があると、強く感じました。

今回のプロジェクトを通じて、そして子供たちから、大きな学びをいただきました。

改めまして、メンバーの皆さん、参加してくれたご家庭の皆さんへ

本当にありがとうございました。

最後に、

このブログを書いている時に、グラミン銀行創設者であるムハマド・ユヌスさんの言葉を思い出したので、記しておきたいと思います。

ユヌスさんは、ある日本での講演後「貧困とは何ですか?」という質問を受けました。

質問したのは高校生でした。

それを世界で一番考えてきたであろう人に、あまりにストレートな質問。

大人だったら絶対にしないであろう質問。

それに対してユヌスさんは即答しました。

「Denying the opportunity(機会を否定すること)」

この時の文脈とは少し異なるかもしれませんが「貧困とは機会の否定」だとしたら、こうも言えるのではないか。

「豊かさとは機会が満ちていること」

僕たちの活動は、子供たちを豊かにしていたんだ。

そう思えると、なんだか嬉しくなってきました。

これからも頑張っていきたいと思います。

次回開催のお知らせ(5/30)

大好評につき、第二回の開催が決定しました!

5月30日(土) 10:00-15:00

現在、以下のサイトにて参加者募集中です! 是非ご参加ください!!

オンラインおやこワークショップ ホーメル #2

以上です。

長々を失礼しました。

また一緒に遊びましょう!

ではでは。

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